会社を退職しました。
人生最高の送別会でした。
今の会社に入って2年4ヶ月間という短い間でしたが、本当にいろいろなことを学びました。
とにかく一緒に働く人たちが素晴らしくて、幸せな社会人生活を送っていたと思います。
今年の2月からは開発グループからコンサルティンググループの方へ移り、コンサルティングのプロジェクトに参画していました。
その前後で、非常に悩んだ時期がありまして、その間にいろいろな本や人からアドバイスを頂きました。
僕は「石の上にも三年」とか「お世話になっている会社に恩返しする前に辞めるのは人として良くない」という、いわゆる日本の職業倫理に根ざした価値観を持っていた人間だったので、会社を辞めることに対しては心理的に非常に大きな抵抗感がありました。
そのような中で、梅田さんのウェブ時代をゆくを読んだのですが、何度も読んでいたはずなのに、まさに自分に向けて書いてくれていたのではないかと思うくらい、力強く勇気づけられました。
少しでもいい場所に、少しでも自己実現ができる場所を求めて、十年で三社くらいを移っていくことに、うしろめたい気持ちを持ったりためらったりする必要はまったくない。自分にぴったりあったきらりと光る「小さな組織」と出合うために、行動的な試行錯誤を繰り返せばいい。
ウェブ時代をゆく P188
「時代の変わり目」を生きるためにいちばん重要なのは、「古い価値観」に過剰適応しないことである。そのことに自覚的かつ意識的であってほしい。
ウェブ時代をゆく P199
その他、わいわいでよく会っていたid:phoさんが海外の大学院に進むために会社を辞めたとかその他にも明るい無職の人たち(?)に会うことによって、行動を起こす上でのハードルがいつの間にか無くなっていったように思います。なんというか、海に飛び込む仲間を見つめているうちに海に飛び込むペンギンのような、そんな心境かも。
また、ITベンチャー企業に入り、もがきながらも様々な経験をしていくことによって、会社の外に放り投げられても何とか生きていけるだろうという根拠のない自信がついたように思います。
快く送り出してくれたみんなの心意気に応えるべく、これからも頑張ります。
■参考
孫正義、【志】を語る。「孫正義 LIVE 2011」書き起こし(その1)会社の幸せと個人の幸せ
ウェブ時代をゆく ─いかに働き、いかに学ぶか (ちくま新書)
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