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夕学五十講での平松社長のお話


慶應義塾大学が主催している夕学五十講をサテライト放送で聴講できる
夕学塾というものに参加しているのですが、



先日は、現ライブドア株式会社 執行役員社長兼CEOである平松庚三さんのお話を聴きました。*1



僕の第一印象は、テレビで見た印象が強く、
とても落ち着いた方なのかな?と思っていました。



が、本当はものすごくアグレッシブな方で、
あの事件以来、社内外での大変な混乱を収拾したことはあるなぁーと思いました。



で、話の内容を簡単にまとめました。



あ、これって公表していいのだろうか。。。??
ダメだったらすぐに削除しますので、ご一報下さい。



演題:<<成長の方程式はあるか>> あえて火中の栗を拾う



■プレゼンをするときに心がけていること
観客を寝させないこと、これはコンテンツも大事だが、アテンションにも気を配っている。
例えば、自分の自慢をすること。
実は私は、会社から直接クビを宣告されたことがある。
それだけではなく、その日に家に泥棒が入ったことがある。
どうです、すごいでしょう?



■自分を製品だと思っていますか?
私は今まで4回転職をしています。
転職をするのはグローバルスタンダードです。
ただ、日本においてはそれがストラテジックに行われていないことが問題なんです。
皆さんは、自分のことを製品だと思っていますか?
ストラテジックにバリューを高める努力をしていますか?



■当時、弥生がなぜライブドアに買収されたのか?
それは、会社のバリューの評価が最大だったこと、買収後の成長が担保できることから。



ライブドアの仕事ぶり
当時、弥生の買収交渉に関わったライブドアの社員は24歳だった。
しかも、彼はほとんど自分の判断で230億もの買い物をしてしまった。
ホリエモンの権限委譲はすごいと思った。



ライブドアに入ってから気がついたこと
ライブドアはスピードがある、が、仕事が粗い。
例えるなら、6割までの完成度で次に移って行く感じ。
質をスピードによってカバーしているように思えた。

権限委譲がすごいのかと思っていたが、
実際はホリエモンが会議でほとんどしゃべり決めていた。
また、体育会系のように、「できるか?」「頑張ります」というような感じだった。



ライブドア騒動に関して
起きたときは正直何が起こったかわからなかった。
家に取材クルーが押し寄せて大変だった。
ここで心がけたことは、ソニーの盛田さんが話していたとされる「根アカ主義」だった。
ホリエモンが失敗した理由は、「over exposure」つまり、「出すぎ」ということだ。
引き継いだ後は、そのことには注意してメディアへの露出は極力控えた。
騒動が起きても、エンジニアのコアの連中はほとんどやめなかった。
彼らはどのような会社にいるというよりも、そこにいて何が吸収できるかということに
視点があるのだろうと思う。



■社会人として必要なもの
1.地頭
2.体力
3.コミットメント



■大切なこと*2
1.チームを作ること
まずは、それをするためにどういう能力とどういう経験が必要かを考える。
それからは、社外でもいいから人を採ってくる。
つまりは人が余ることになるが、「人余り」と「人不足」は常に起こることだと割り切った方がいい。


2.チームを動かすこと



■直接の部下に求めること
1.その部門においては自分より優れていること
2.必要なときはNoという人



■私がライブドアをやめる理由
ライブドア社長での役割は事態の収拾にあり、それが達成できたため。
まだまだやりたいことが沢山ある。
60歳はまだまだ小僧。



■今回の話のポイント
1.自分をプロダクトだと思っている?
目に見えるものだけを製品だと思っていないか?
目に見えないものも新たな価値を生み出している。


2.あなたのストラテジーはありますか?アクションプランはありますか?それを定期的に評価してますか?


3.自分の器はガラスのコップと違って伸びます。
100しか入らないと思っていたのが、120入れてみたら、入っちゃうんです。


4.人が生きるために必要なもの
1.空気
2.水
3.夢

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質問

■次期、社長は34歳だが、あるポストを任せるときに経験と年齢などに対してどのような考えをお持ちか?
年齢、性別、まったく関係ない。
次期の社長を選んだ理由としては、
34歳ながら、弁護士免許を持ち、ビジネスをやっているという、
とても濃厚な時間を過ごしているから。



■リーダーシップが取れるような優秀な人材を発掘するにはどうしているのか?
私は、自分の人を見る目をまったく信用していない。
今まで、自分がいいなと思って、任せた10人の内訳は2勝3敗5引き分け。
そこで、社内外に自分と価値観を共にするネットワークを築いている。
そして、その人が大丈夫だと言っているから採る。



■若者にも夢が持てる人と持てない人がいる、その違いは何だと思うか?
あ、夢を持たずに生きていられる人がいるんですね。
今日はじめて知りました。ありがとうございます。(会場笑)

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以下、僕の個人的な感想。


以前、外資系でスピーチの訓練をさせられまくったという氏の言葉通り、
とても話しの展開が上手い。



終始楽しく聴いていました。



上手いと思ったポイントをまとめてみました。



1.自分が人より劣っているという自慢を入れる
これは、先に書いたクビになった日に泥棒に入られたというエピソード。
これで、観客との距離がぐっと縮まった気がします。



2.話にストーリー性を持たせる。
クビになったという自慢を最初に持ってきて、
前提となる知識を入れておいて、それを上手く話の端々に入れたり、
ライブドア事件の時の時系列なエピソードなどを話すことによって、
単純に、何があったかと淡々と述べるより、
まるで、聞き手がその場にいるような臨場感を演出できているような気がします。
これはスティーブジョブスのスタンフォード記念スピーチで、
自分の生まれる前の話をしているのに似ています。



3.話に抑揚、感情を入れる。
相手に感情を伝えたいときには、大きく言ったり、
表情を入れることによって、そのときの情景がイメージしやすかったです。



4.ジェスチャー、物を使う。
ライブドアの仕事ぶりの話で、普通の会社が90としてライブドアの仕事ぶりが60くらいを表すときに、
水を入れたコップを使って、途中飲むなどのアクションも混ぜながら、
説明に使ってしまうというのはすごく上手いと思いました。
その他、手のアクションなどが感覚的に伝わってきました。



平松さん本人に関して思ったこと
1.職業経営者とはこんな感じだな
数々の会社の建て直しに入って、会社を再建していく感じは
あたかも、水戸黄門(古い?)のようでした。



2.数字に強い(+記憶力がいい)
●●は●月●日にありましたね。
など、細かいことまで覚えていたり、
●●したら利益は●●で、やめた方がいい。
など、やっぱり経営者は数字に強くないといけないなと思いました。



3.英語しゃべれる
大学の時に海外でヒッチハイクしてたり、
外資系で働いたりとしたこともあってか、英語が上手。
やっぱり、必須なんですかねー。



4.自分が一番のフィールドを常に探し、自分のバリューを高めている
ソニーにいた時代、自分がここでは一番になれないと感じ、転職を決めたそうです。
一番になるために自分を磨く努力も大切ですが、
一番になるためにフィールドを変えるというのも手ですよね。



5.60はまだまだハナタレ小僧
人生は楽しくなくちゃというのがモットーらしく、
土曜日に会社に行くときにはハーレーに乗ってノリノリで行くらしい。
なんだか、いつまでも現役な気持ちで人生を生きるっていいなと思いました。
60でハナタレ小僧だったら、僕は生まれたばかりの赤ちゃん?いや、受精した卵か。。。うーん。




てな感じで、聴いたこと全てを書ききれないのですが、なんか、聴いてよかったです。
思わず、本も買っちゃいました。


ボクがライブドアの社長になった理由 (ソフトバンクビジネス)

ボクがライブドアの社長になった理由 (ソフトバンクビジネス)

*1:参考:http://www.kagoshima-cci.or.jp/service/sekigakujuku/sekigakujuku.htm

*2:何で大切かということは僕が聴き抜けてました。。