新しい環境にいる、もしくは入ろうとしているあなたに

昨日の夜、思うことがあって、ぼーっとしていたときにふと思い出したんだけど、


以前、師匠とお話したときに、


「今思うのは、社会人になった初めの頃には、今までの経験や考え方をリセットして、
目の前に起こっていることに適応するようにしていればよかったなって思う。
あのときの自分は、それまでの経験や価値観から物事を捉えようとしていた気がする」


と、おっしゃっていたのを思い出して
ふと、千賀さん*1の本(最後を参照くださいな)をぱらぱらとめくっていたら*2

サバイバルのルール P176
中略

『Deep Survival』という本がある。極限状態での遭難から生還した人たちのストーリーを集めて、そこから「生還の条件」を語るもの。筆者は、サバイバルに一番大切なのは「自分のいる場所を、あるがままに受け止める」ことだという。
遭難者がどんどん危機の深みにはまるのは、道を見失って迷ったときに「こんなはずではなかった」と、「予定されていたあるべき自分の姿」と「現実の自分の姿」のギャップに惑乱、むやみに動き回って「予定されていた自分の姿」に戻ろうとするから。

あ、同じこと言ってると思って読み進めると、

人間は、常に「あるべき環境」の地図を頭の中に持っている。その地図=メンタルマップと、実際の周囲の環境を照らし合わせて「自分」を認識する。この「メンタルマップ」と「実際の環境」の間のマッピングが大幅に狂うと、パニックに陥る。
迷い始めた遭難者は、マッピングができなくなっても、「実際の環境」に基づいた「メンタルマップ」を再構築するのではなく、逆になんとかして「実際の環境」を「メンタルマップ」に近づけようとする。
「こうすれば、元々知っていたメンタルマップの世界に戻れるのでは」
と、自分がいる場所がどこかもわからないのに、さらに新たな道に分け入り、どんどん深みにはまる。

うーん、経験的に納得できるかも。
いや、正確に言うと、師匠と千賀さんの助言によって、深みにはまりかけを間一髪で助かった気がする。
なんというか、最近は今までの自分と変わっているのに恐れを感じてたんだけど、
それって環境に適応しようとしてるんだよね、と安心できたと言うかなんというか。


まぁ、長ったらしく書いちゃったけど、
一言で言っちゃうと「素直になる」ってことなんだろうなぁ。


ヒューマン2.0―web新時代の働き方(かもしれない) (朝日新書)

ヒューマン2.0―web新時代の働き方(かもしれない) (朝日新書)

*1:渡辺千賀さん シリコンバレー在住のカッコいい人。 だいぶ前に、お会いしたときに、なぜか彼女の相談をしたら、ブルーオーシャン戦略やロジカルシンキングを駆使してマジメに答えてくださったのに感動し、それ以来ファン。

*2:考えにふけりたいときには、なぜか千賀さんや梅田さんの本を手にとってる気がする