フューチャリスト宣言
この二人は僕にとって非常に影響力のある二人だ。
というのも、今回の就職活動において
「好きを貫け」
「偶有性の海に飛び込め」
と言ったメッセージが僕の中で大きな行動指針になったから。
その二人が本を出すというので、書店で見つけて即買った。
本書は二人が対話を通して
同時代の常識を鵜呑みにせず、冷徹で客観的な「未来を見据える目」を持って未来像を描き、その未来像を信じて果敢に行動することが、未来から無視されないためには必要不可欠なのである。(P207、おわりに)
ということの意味を世の人たちに伝えようとしている。
僕にとって本書は
自分の立ち位置に対する応援、および将来の自分に対する大きな動機付けになった。
あぁ、このままでいいんだと。
就職先を決めたときは、周りのみんなと判断基準が大きく異なり、少しだけ不安を感じる日々もあったけど、
この二人のポジティブな対話がそれをいいんだよと後押ししてくれたような気がした。
でも、僕が就活を始める前にこの本が出ていたなら、もっと違う(面白い)選択をしていたような気もする。。。
僕自身は、好きなことを一つずっと深堀りするというよりも、世の中を俯瞰して理解したいという気持ちがあるほうで、理解したい対象全体の正規分布がこうなっているんだとか、いつもそういうふうにモノを考えがちです。あるがままを、ああ、こういうものなんだと理解したい。なぜ理解したいかというと、理解のフレームがあると、少なくとも自分や自分の家族や仲間がサバイバルできるから。背景にそういう個人的、利己的な動機が強くある。(P110)
この文に非常に共感した。
多分、僕が本を読んだり、色んな人に会おうとするのも、世の中を俯瞰して理解したいという気持ちからだし、
(http://d.hatena.ne.jp/ONOUE/20070417の9番目の質問の答え参照)
理解したいと思う根っこには無知ではサバイバルできないんじゃないかといった危機感があるように思う。
その他、
僕はこれからの時代における個人と組織の関係は、所属というメタファーではなくてアフィリエイト(連携)というメタファーでとらえるべきだと思っています。(P121)
彼らの世代には、情報の私有というものを悪だと思っている人が出てきていますよね。自分が隠匿しておくことに罪悪感を感じる。情報だけでなくて、モノをもたない、ということのほうが正しいと思っている人がいます。(P161)
これらの文には非常に共感しているというかまさにそう考える方の人間だし、
今まさにそのような考え方の人たちが周りに増えてきていることも肌で感じたりもする。
また、今まで自分が誤解していたこととして、
「好きを貫く」
ということと
「やっている仕事を好きになる」
ということが、どうも相反するようなもののように思えたんだけど、
「好きなこと」を見つけて貫くこと
最後に、朝から晩まで情熱を傾けられることは何かということを、いろいろなことを試しながら、問い続けてほしいと思います。これは簡単なことではないですが、試していくと、ああ自分はこれが好きだという何かにきっと出会います。
この文を通して、 二つの言葉が意図するところって一緒なんじゃないかと思うようになった。
そんなかんじで、応援といろんな意味で自分の考えの壁(思考の跳ね返り)になってくれる本でした。
- 作者: 梅田望夫,茂木健一郎
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2007/05/08
- メディア: 新書
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